それでもハリルジャパンが見たかった

WCCFで通算プレイ額10万円に届いてるかどうかという程度の身でも、突然の解任から2晩経っても、本大会まで2ヶ月しかないという時期になぜ?という疑問は消えず。

そもそも、アギーレが来日前に八百長に関与したかもと訴追の可能性が出てきて解任になり、ザッケローニ時代の反省を活かすことのできる策士としてハリルホジッチが選ばれたわけで。ワールドカップ本大会に出るのは最低条件、本戦で何をしてくれるかが1番の論点であってほしかった。
たしかに最近の親善試合は結果も雰囲気も明るくなくて、期待を持ちづらいのはわかるし、正直私も、今回のひたすら前のめりな日本代表に対する期待値は低かった。それでも、やっぱりワールドカップ本戦を託すと決めた以上は、内容がどうであったとしても日程を消化してもらった上で反省なり罵倒なりすればよかったんじゃないだろうか。

そして、みんな忘れたのかな?
2010年の岡ちゃん2期だって、直前の内容がさっぱりで、本人から進退伺も出たらしいけど、そこを踏みとどまらせたからこその全国的な手のひら大回転が起きたことを。今さら監督を替えるよりは可能性あったと思うよ。

それと、監督解任の理由になった選手との信頼関係の低下、それが1番顕著だったのが本田さんだったという論調には首をかしげざるを得ない。
たしかに試合後のインタビューでいろいろ不満を言う選手もいるけど、それがほんとに監督への批判だったのかは検証の余地あり。
個人的に、本田さんは真っ先に監督に話しかけて、チームとして、個人として、どう動いてほしいか語り倒して、言うほど険悪な関係じゃなかった気がするんだよなー…じゃなかったら、もっと早くACミランを追い出されてたかもしれない。さらに想像を続けると、実はハリルも本田さんと岡崎がいないと始まらないのは解ってた、でも本戦中の怪我とか、警告累積とかで出れなくなる事態もありえる、だからあえて2人をベンチに置いたり置かなかったりして、他国諜報員ともプロレスしながら、他の選手がどう動くか試したかったんじゃないかな?井手口や乾が安定して先発機会を持って名が売れた一方で、浅野や南野といったリオ五輪組があまり定着しなかったのは寂しく映ったものの。

後任の西野監督を紹介するときに、かのマイアミの奇跡の当時のと言われても、20代以下にはさっぱりだし、せめてガンバで国内三冠とか、アジアチャンピオンズリーグ制覇とか、近年の実績を紹介してくれ。あれじゃロートル引きずり出してきた印象を与えかねん。

有識者の受け売りも多分に含みつつ、言いたいこと言えてすっきりした。ハリル氏、近々また日本に来るらしいんで、そのときどんな話をするか非常に興味あります。